コラム Column
マーケティング
2022-10-17
2023年6月末にサポート終了。クイックスがGA4移行時に行ったこと
完全移行の期限が迫るGA4。弊社でも導入し、各種設定を行ってきました。「とりあえず設置をしましょう」とアナウンスされてきたGA4ですが、改めて移行のために弊社が実施したこと、これから課題だと感じていることをご紹介いたします。

はじめに GA4とは?
GA4は、Webアクセス解析ツールである「Googleアナリティクス」の最新版で、「第4世代のGoogleアナリティクス」であることから、「Googleアナリティクス4」略して「GA4」と呼ばれています。昨年から移行が本格化したGA4ですが、いよいよ移行期限が2023年の6月末までに迫っています。
前回のバージョンから大きく変わったGA4。新旧で全く違うツールと考え、導入を進めるべきです。ただし、全く違うからこそ入れたままになってしまっている企業様も多く見受けられます。弊社のアクセス解析ツールの運用をしている筆者も、GA4への対応についてまだまだ迷いや課題があります。
本コラムでは、迷いながらもクイックス(弊社)がGA4導入にあたり何をしたのかご紹介します。
★旧GAからの移行手順や、旧GAとGA4の違いの詳細は、以下のセミナーを参照ください。
①【オンデマンド配信】これからGA4移行に取り組む 担当者向け『旧GAとの違いと移行のポイント』
②【オンデマンド配信】Webサイトの管理に取り組む担当者向け「GA4とUAの違いとGA4のレ ポート作成」
旧GAとGA4の違い
相違点の詳細は、上記でも説明しているセミナー「【オンデマンド配信】Webサイトの管理に取り組む担当者向け「GA4とUAの違いとGA4のレポート作成」 」をご参照いただければと思いますが、大きくは以下の点が異なります。
・ 計測の思想が異なる(ページ単位からユーザー単位へ)
・ 用語の定義や計測方法が異なる、新しい用語が登場する
そのため、
・ UIが異なる
・ レポートの見方や、作成方法が異なる
(「集計用の標準レポート」と「分析用の探索レポート」の2種類に大きく分かれる)

このように思想がガラッと変わったため、単純に旧GAとGA4の機能を対比することが難しくなりました。バージョンの違いで全く操作感や見方が異なると戸惑ってしまいますが、一から学びなおすつもりで導入や移行を進める必要があります。
GA4移行時に行ったこと
GA4は、旧GAは別のタグを埋め込みます。当然、旧GAの設定を引き継ぎません。そのため、諸々の設定を新規で行う必要があります。弊社では次のような設定を行いました。
実装は、Googleタグマネージャー(略称:GTM)を使用
GA4の実装は、旧GAと同様、GA4のタグをサイトの全ページへ埋め込む方法と、GTMのタグをあらかじめサイトの全ページへ埋め込み、GTMへGA4のタグを登録する手法があります。
※既存のGoogle アナリティクスをgtag.js形式で導入している場合、旧GAのタグのままGA4の移行(実装)が可能になりますが、今回は割愛します。
セミナー「【オンデマンド配信】これからGA4移行に取り組む 担当者向け『旧GAとの違いと移行のポイント』 」では、こちらについても解説しておりますので、気になる方はご視聴ください。
実装が容易である点や、下記に示すコンバージョン(略称:CV)設定の都合上、弊社ではGTMを使用します。旧GAのタグもGTMを使用していますので、不要になった時の管理も簡単です。もしもこれからGA4の導入を進める企業様の中で、まだGTMを使用していないという方がいらっしゃれば、これを機にGTMの導入を検討してはいかがでしょうか?
データ保持期間の変更
「探索レポート」では、設定した保持期間以上指定することができず、超えた期間のデータをレポートに表示することは不可能です。
デフォルトでは、データの保持期間が2か月となっていますが、このままでは「探索レポート」作成時のレポートの範囲を過去2か月間でしか指定できません。管理画面から14か月に変更ができますので、あらかじめ変更しました。(※反映に24時間かかります。)

社内IPの除外
社内IPの除外設定を忘れずに行いましょう。ただし、一度除外したアクセスを確認することはできませんので、ご注意ください。弊社では、これを機に不必要なIPが無いか確認し、不要な設定は削除しました。
■ GA4には「ビュー」がない。何も除外しないデータはどうするの?
GA4では、旧GAにあった「ビュー」の概念がありません。この辺りを、どうすればよいか迷われている方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?解決方法としては、GA4のタグを2つ実装し、一つは社内IPを含むテスト用、もう一つは社内IPを除外する分析用で運用する方法です。
近々別の解決方法が示される可能性もありますが、弊社ではしばらくこの方法で運用を進める予定です。
コンバージョン(略称:CV)設定
CVの設定も、再度必要なため実施しました。ここでもまた、不要なCV設定がないか、これから取りたいCVあるかを関係者に確認し、どのように設定や定義をするべきかを整理しました。
■正規表現を使用する場合は、GTMを使用
旧GAでは、GA上でも正規表現でページ指定ができ、URLの中間の文字列にばらつきがあっても指定をすることができました。しかし、GA4上では正規表現でCVの設定ができません。
弊社のCVは、フォーム送信後のサンクスページへのアクセスで計測しています。資料や、事例、問い合わせなど、CVポイントを多く準備している弊社のウェブサイトの場合、CVの設定を正規表現で行う必要がありました。
比較的GAだけで完結出来ていた旧GAとは異なり、GA4では更にGoogleタグマネージャーの知識まで必要になってきたと感じます。
その他、旧GAでイベントの設定などを行っていた場合は、そちらの設定も必要ですが、GA4でデータを蓄積していくための基本的な設定は完了です。
今後の課題は、最適なレポート作成
旧GAを使用した運用では、GAで取れる数値を標準レポートからダウンロードし、簡単に加工したものと、「Googleデータポータル」というBIツールを使用したレポートを上長へ提出していました。ただ、未だに「Googleデータポータル」で扱えないGA4の指標が存在し、いつ実装されるか、今後データポータルの扱いがどうなっていくかなどの詳細は不明です。
どのように使い分けるか、GA4でどのように自社用に設定していくか、運用しながら確認していきます。
GA4移行や設定・Webマーケティングにお悩みの方へ
弊社では、GA4への移行サポートや、Webマーケティング支援などのサービスを展開しております。何から開始して、どこを目指せばいいのかわからないなどございましたら、GA4等のツールの設定、コンテンツの内容等についてのご提案も可能です。是非弊社へご相談ください。
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