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マーケティング
2018-01-15
【Webマーケティングコラム:第6回】SEOを意識したコンテンツ作り
これまでのコラムで、コンテンツマーケティングの概要と実践について紹介してきました。コンテンツマーケティングを進めるためのポイントが見えてきたところで、今回は、コンテンツを作るときに気をつけたいSEOについてご紹介していきます。

SEOとは
SEO(Search Engine Optimization)は、検索エンジンで上位表示を目指し、ターゲットユーザーのアクセスを増やすための手法です。 SEOと聞くと、「サイトにキーワードを多数埋め込む」「被リンクを業者から購入してサイトのランクを上げる」などのテクニックを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。かつて有効だったキーワードの詰め込みや被リンクの購入などの手法は、現在ではペナルティの対象となります。このようなテクニックが通用していたのは昔のことで、現在のSEOとは似て非なるものです。
それでは今、SEOとしてどのような取り組みを進めるべきなのでしょうか。それは、ユーザーに役立つコンテンツを適切な形で作り、それをこつこつと増やしていくことに他なりません。現代のSEOでは、検索エンジンとユーザーの双方に価値を提供する、高品質なコンテンツが求められています。
SEOを意識してコンテンツを作ることの重要性
ユーザーが何かを知りたい、ほしいと思ったときに使われるのが検索エンジンです。検索結果に上位表示されれば、商品、サービス、企業の認知度アップにつながり、見込み客や新規顧客の発掘に役立つことができます。
それでは、検索結果に上位表示されるためにはどうしたらいいのでしょうか。最も利用されている検索エンジンのGoogleが公開している「検索品質評価ガイドライン」 にそのヒントがあります。
Googleは、高品質なページに必要な3つの要素として、「E-A-T」、つまり専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)を挙げています。
『E-A-T』(専門性、権威性、信頼性)は、SEOの基盤となる考え方です。専門的な知識を持つ人が作成した信頼性の高いコンテンツが、検索エンジンで評価されやすくなります。たとえば、レビュー記事で具体的な使用例を示したり、正確なデータを引用することで、信頼性を高めることができます。
ここでいう専門性は、一部の専門家(たとえば医師、弁護士、大学教授など)に限定されることはありません。ファッションやグルメに詳しい人が書くブログにも専門性は認められます。E-A-Tの考え方からいえば、テーマについて詳しい人が書いたオリジナルのコンテンツ、唯一無二で正しい情報のコンテンツが評価されるといえるでしょう。
E-A-Tを備えたコンテンツを制作したら、SEOのポイントを押さえたページの記述を行いましょう。そうすることで、検索エンジンがページの内容について理解しやすくなる、重要な点をユーザーに伝えやすくなる、といった効果が見込めます。
Webページを記述する際に重要なポイントとして、ページタイトル(title)や大見出し(H1)などの記述方法、メタタグと呼ばれるキーワードタグ(meta name=”keywords”)、ディスクリプションタグ(meta name="description")の書き方が挙げられます。ページタイトル、ディスクリプションタグは、検索結果ページに表示されることが多いため、この文言次第でクリックされるかどうかが左右される重要なポイントです。ページタイトルはページに何が掲載されているかを端的に30文字程度で表現しましょう。ディスクリプションでは、120文字以内を目安に、ページに掲載されている内容をキャッチーに表現します。どちらも、クリックしたくなるような内容にまとめるといいでしょう。大見出し(H1)は、ページタイトルと似ていますが、Webページにどのようなことが載っているかを説明する箇所です。ページの中で重要な内容を凝縮し、短く記述します。Webページ1つに対して、1つのH1を備えるといいでしょう。キーワードタグは、現状は重要度が高くない項目ですが、3つほどのキーワードを設定しておくことをおすすめします。
検索結果に表示するリスティング広告とSEOの違い
検索エンジンを使ったマーケティング手法としては、検索結果に広告を掲載する方法(リスティング広告)もあります。リスティング広告は、狙ったキーワードの検索結果に広告を表示させ、クリックの回数や、広告が表示された回数、コンバージョン数に応じて広告費を支払います。キーワードを決めて広告文を作ればすぐに開始でき、即効性がありますが、広告費がかかってしまうことが難点です。
対して、SEOは広告枠ではない自然検索で上位表示を目指す取り組みで、広告費は発生しません。また、SEOの取り組みが奏功すれば、作ったコンテンツは企業の財産となってサイトの評価向上につながり、継続的に検索結果の上位に出やすくなるメリットというがあります。その半面、SEO対策やコンテンツ制作は継続して行う必要があるために手間がかかる、効果が出るまでに時間がかかる、思うような結果が出ないことがあるといったデメリットもあります。
SEOを意識してコンテンツを増やしていけば、検索エンジンにページを正しく認識してもらえるようになってサイトの評価向上につながるとともに、ユーザーに伝えたい情報が届けられるようになります。コンテンツを作るなら、ぜひSEOのポイントを押さえて制作を行いましょう。
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