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マニュアル
2023-03-06
【マニュアル制作コラム:第9回】DTPソフトって一体どれを使うといいの?
当社は、長年印刷会社として印刷技術を伸ばしてきましたが、印刷の元となるデータ制作にも力をいれており、情報伝達のプロとしてマニュアルソリューションを展開しています。 今日はデータ制作の基本 、DTPについてご紹介します。
1.DTPとは?
DTP(Desktop publishing)とは、パソコンを使用してカタログや広告・マニュアルなど、印刷物やWEB用のデータを作成することを指します。
2.マニュアル制作で選ばれる主なDTPソフトウェア
マニュアル制作で使用されるDTPソフトウェアは、Adobe社製 の「InDesign」「FrameMaker」、Microsoft社製 の「Word」などが一般的ですが、どのソフトも一長一短です。
制作ソフトを選択する際には、制作の運用×ソフトの特徴を理解した上で選定しましょう。
ここからは、それぞれの特徴や注意点をご紹介していきます。
Adobe InDesign (アドビ インデザイン)
制作の現場にいる方は、必ず耳にしたことのあるソフトではないでしょうか。最も普及している「DTPソフトウェア」と言っても過言ではありません。
《特長》
- レイアウトの自由度が高く、見やすさを整える機能が豊富
- 複数ページを組み上げる、いわゆるページものに特化して開発されたソフトウェアのため、スタイルの統一、文字組み、行間設定、目次、索引、相互参照などの基本機能が充実
- 同じAdobe社製の「illustrator」や「Photoshop」と連携可能
- 最も普及しているソフトのため、取り扱えるDTPオペレーターが市場に多い
《注意点》
- 直観的に操作できるソフトではあるが、上級を目指すにはある程度時間がかかる
Adobe FrameMaker (アドビ フレームメーカー)
FrameMakerもInDesignに並ぶ、Adobe社製2大レイアウトソフトです。
構造化および非構造化コンテンツを効率よく作成、更新、管理することができます。デザイン性やレイアウトの自由度は、InDesignと比較すると今一歩といったところですが、InDesignより大量ページの制作を得意とするソフトです。
《特長》
- 統一したフォーマットで大量ページの編集機能が豊富なため、ページ数の多いマニュアルや取扱説明書を安定して編集できる
- 相互参照、目次や索引機能については「InDesign」よりも圧倒的に管理がしやすい
- 構造化文書※を取り扱うアプリケーションとして非常に強力
※決められた規則(記載ルールなど)にしたがって制作されている文書のこと。
《注意点》
- 文書に統一性を持たせる機能が豊富な反面、簡単にレイアウトの変更ができないなど、レイアウトの自由度に制限がある
- デザイン性の高い制作物には不向き
Microsoft Office Word (マイクロソフトオフィス ワード)
Microsoft社製のWordは、誰もが 知る有名ソフトで「文字」の入力に特化しており、文章を作成するために使われる「文書作成ソフトウェア」です。製品マニュアルをWordで作成するメーカー様 は少なくありません。
《特長》
- 普及率が高くデータ共有がしやすいので、導入・ランニングコストがかからない
- 一般的ツールのため、習得に時間がかからない
- 一般的なビジネス文書に必要な文字組みや作図機能が豊富(ページ間相互参照、目次、索引、スタイルテンプレートなど)
《注意点》
- 自由にデザインできすぎてしまうため、スタイルの統一が難しく作成者に依存
- 「DTPソフトウェア」ではないため、印刷データ作成時に文字、レイアウトにズレが生じる場合がある
- バージョンの互換性がなく、レイアウトが崩れることがある
- ファイルのデータ容量が大きくなりがちで、大量ページ作成には不向き
まとめ
DTPに最適なソフトの特性についてご紹介しましたが、ぴったりとハマるソフトはございましたか?
今回ご紹介したソフトに限らず、当社では様々なデータを取り扱ったマニュアル制作実績がございます。DTPソフトに限らず、自社開発によるマニュアル制作システムもご用意しています。
制作上のお悩みやフローに沿って最適なマニュアルソリューションのご提案をお手伝いできますので、制作に関わるご不明点などお気軽にご相談ください。
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