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マニュアル
2023-01-13
【マニュアル制作コラム:第5回】テクニカルイラスト制作のコスト削減方法
テクニカルイラストとは、形状や構造などをわかりやすく表現したイラストのことで、マニュアルやカタログなどに使用されています。わかりやすいマニュアルには、わかりやすいイラストが不可欠ですが、イラスト制作コストはできるだけ抑えたいですよね。 イラストを低コストで制作するためにはどうしたら良いのでしょうか? 数多くのマニュアルやイラスト制作に携わってきた当社が、コスト削減のポイントをお伝えします。
1.コスト削減のポイント
テクニカルイラスト制作を検討・依頼する際は、以下のポイントを意識しましょう。
- 品質を最適化する
- 参考資料を豊富に準備する
- 流用度を高める
- 細部の描き込みを省略する
- 依頼は一度に行う
2.品質を最適化する
イラスト制作を検討する際は、初めに「誰に見てもらうイラスト(マニュアル)なのか」を明確にしましょう。
例えば、販売店や施工業者などに限定して公開するマニュアルの場合は、3D CADのワイヤーフレームデータをそのまま使用することなどにより、イラスト制作の手間を減らしてコストを抑えることも可能です。
社内の業務マニュアルの場合は見た目にこだわる必要があまり無いため、イラストを制作せずに自社で撮った写真などをそのまま使うこともできます。
また、ユーザーの視点でマニュアルを読み直して不要なイラストを洗い出してみるのも良いでしょう。イラスト点数を減らすことは、コスト削減に最も効果的です。
3.参考資料を豊富に準備する
図面、3D CAD、写真、現物など、イラスト制作に必要な参考資料をできるだけ多く準備してください。
イラスト制作者が対象物を理解しやすい状況だと、イラスト制作時間を減らせるため、制作コストを削減できます。
また、最初から多くの参考資料があれば、最初から的確なイラストに仕上げることができるため、その後の修正コストを削減することができます。
4.流用度を高める
例えば、1つの製品に対して複数のイラストを制作する場合、イラストの向きや角度はできるだけ同じにしましょう。
ベースとなるイラストを作り、他のイラストはベースイラストから派生させるような作り方ができると、イラスト制作全体のコストを削減することが可能です。
5.細部の描き込みを省略する
「すべての部品を描く必要があるのか」、「凹凸を忠実に再現することが必要なのか」など、イラストをどこまで細かく描くかによって、制作コストに大きな差が出ます。
また、イラストを細部まで描き込んだからといって、わかりやすいイラストになるわけではありません。イラストの線を上手に間引いた方が、伝えたい部分や強調したい部分が明確になるという側面もあります。
イラストは「適正な仕上がり」にすることがポイントです。
6.依頼は一度に行う
要望をできるだけまとめてイラスト発注するとコスト削減につながります。
例えば、イラスト本体をいったん制作した後に追加修正を依頼している場合、すべての作業を1度に依頼すればイラスト制作側の手間が減りますので、イラスト制作コストを削減できる可能性があります。
おわりに
今回ご紹介したポイントを意識して、テクニカルイラストの制作コストや制作時間を減らしましょう。
ただし、コスト削減を意識しすぎて、わかりづらいマニュアルにならないように気を付けてくださいね。
お悩みごとがあれば、ぜひクイックスへお問い合わせください。
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