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マニュアル
2025-12-19
顧客満足と営業効率を両立!機種選定アプリケーションによる販売促進の事例
製品選定に時間がかかる―そんな悩みを解決した、製造業向けシステム開発事例をご紹介します。
製造業では、製品数が多いほど「どの機種を選べばいいのか分からない」という顧客の声が増えがちです。その結果、問い合わせ対応が増加し、営業担当の負担が大きくなるケースも少なくありません。
今回ご紹介する「機種選定アプリケーション」は、顧客が条件を入力するだけで最適な製品が表示される仕組みを構築。ユーザー体験の向上と問い合わせ対応負荷軽減を同時に実現し、顧客満足と販売促進につながった開発事例です。
背景:複雑なカタログが生む“選べない”課題
多くの製造業では、年々製品バリエーションが増加し、カタログも厚みを増しています。顧客が自分の条件に合う製品を見つけるには、仕様表を照らし合わせながら比較する必要があり、情報が多すぎて選びづらいという課題がありました。
一方で営業担当者にとっても、「どの製品を勧めればいいのか」「この条件ならどの型式が適切か」といった問い合わせ対応が増え、日々の対応に多くの時間を取られていました。顧客も営業も“情報の多さ”に疲弊していたのです。
課題:問い合わせ対応に追われる営業現場
特に、流体制御バルブのように使用環境や圧力条件などが細かく分かれる製品では、顧客自身で判断するのが難しい状況でした。
WebサイトやPDFカタログ(静的な情報)を整備しても、「探す時間がかかる」「結局問い合わせた方が早い」という声が多く、結果として営業担当者が問い合わせ対応に追われていました。
本来の営業活動や新規提案の時間が減り、業務改善の優先課題として「問い合わせ対応負荷の軽減」が挙げられていました。
解決策:質問に答えるだけで最適な製品を表示
クイックスが開発したのは、「ステップ形式で質問に答えるだけで、条件に合った製品が自動的に表示される」Webアプリケーションです。
ユーザーは、用途や接続口径、流量など、画面上の質問に順に答えるだけ。システムが最適な製品をリスト化し、詳細ページへのリンクも自動で生成します。
検索結果から仕様比較やカタログ閲覧もスムーズに行えるため、顧客は迷わず目的の製品にたどり着けます。
また、システム側に問い合わせログを蓄積できるため、よく検索される条件や人気の製品傾向を可視化できるようになりました。これにより、営業活動やカタログ改訂にもデータを活用できる仕組みが整いました。
成果:顧客満足・業務効率・販売促進を同時に実現
選定操作のステップが整理されたことで、製品検索のスピードや使いやすさも大きく向上。これにより、顧客にとっても営業担当にとってもストレスの少ない選定体験が実現しました。
導入後、問い合わせ件数が減少し、営業担当者の対応工数を大幅に削減できました。顧客からは「条件を入力するだけで探せるのが便利」「比較しやすくなった」と好評をいただいています。製品情報が整理され、ユーザーが自力で最適な製品を選べるようになったことで、顧客満足度が向上。同時に、営業担当者は付加価値の高い提案活動に集中できるようになり、販売促進にもつながりました。このプロジェクトは、限られた期間でも高い成果を上げた成功事例です。
今後の展開:ECサイトやカタログ連携でさらなる拡張へ
このアプリケーションは、既存の製品カタログやECサイトとの連携にも発展できる仕組みです。選定結果からそのまま購入・見積依頼ページへ遷移するなど、顧客体験を一気通貫でサポートする仕組みへ発展させることも可能です。システムを単なる選定ツールに留めず、販売促進のプラットフォームへと進化させる――それが今後の展開の方向性です。
まとめ
今回ご紹介した「機種選定アプリケーション」は、顧客の“選べない”課題と、営業現場の“対応しきれない”課題を同時に解決する仕組みです。顧客満足の向上、問い合わせ対応負荷の軽減、そして販売促進という3つの効果をバランスよく実現しました。
クイックスでは、印刷物制作だけでなく、こうしたWebアプリケーション開発も承っています。「カタログの情報をもっと活かしたい」「営業業務を効率化したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。課題に合わせた最適なシステム開発をご提案いたします。