コラム Column
翻訳
2025-07-17
自動翻訳の概要と課題
自動翻訳について興味がある方、自動翻訳を業務で活用したい方へ、自動翻訳の概要と、自動翻訳だからこそぶつかる課題について説明します。

自動翻訳とはどういったものなのか?
自動翻訳とは、翻訳したい文章を入力するとリアルタイムで翻訳してくれる機能です。
普段の日常や業務などで一度は利用したことがあるのではないでしょうか?
今回は「自動翻訳」について説明したいと思います。
自動翻訳の技術と代表的なサイト
特に注目されているのが、ニューラル機械翻訳(NMT)と呼ばれる技術です。Deep LやGoogle翻訳といった代表的なサービスもこの方式を採用しており、文脈を読み取った自然な文章に訳せるのが特長です。
これらの翻訳技術は、以前のような「単語を並べただけの直訳」ではなく、文章としての自然さや読みやすさを備えたアウトプットが可能で、ビジネス文書や技術文書の下訳としても、一定の品質を満たすレベルまで進化しています。
自動翻訳は便利だけど・・・?
とても便利な自動翻訳は、「翻訳業務を効率化する」ための必要不可欠なツールになる可能性が高いと思われる反面、課題としては以下のようなことが挙げられます。
- 翻訳が正しく行えたかをチェックする方法はどうするのか?
- 翻訳したものに対して品質(翻訳の質)はどうやって保証するのか?
- 社外秘の資料を無料のサイトで翻訳しても大丈夫なのか?
たとえば、日本語に翻訳されたマニュアルなどで、「意味は通じるがぎこちない」日本語を見たことがあるのではないでしょうか?これは、「日本語を読める」のでそう感じることができますが、もしこれが英語だったら、英語を読めないことには「ぎこちない」と感じるのは難しいのではないかと思います。
また、無料の翻訳サイトでは、翻訳した内容を翻訳エンジンの学習材料として蓄積されることがほとんどのため、社外秘の情報などは、無料サイトで翻訳しないことをおすすめします。
「翻訳業務を正しく理解する」
ここまで、自動翻訳の概要と課題について説明をしました。
自動翻訳を使用するには様々な課題がある反面、導入と運用をしっかりできれば、効率化が期待できるツールです。
自動翻訳を導入するためには、担当者が「翻訳業務を正しく理解する」ことが大切です。
もしも、皆さんの会社が翻訳を翻訳会社に依頼していた場合、自動翻訳は、これまで翻訳会社が行っていた業務を自分たちが代わりに行うことになります。そのため、翻訳業務を理解していないと、自動翻訳導入のハードルがさらに高くなると考えています。だからこそ、「翻訳業務を正しく理解する」必要があります。
次回は、「自動翻訳を業務で使用するメリットと課題 」を紹介したいと思います。
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