コラム Column
ヘルスケア
2025-01-14
市販薬のメリット ~セルフメディケーション税制を活用して被保険者の健康を支える~
市販薬は軽い体調不良を手軽にケアできる身近な存在です。さらに、セルフメディケーション税制を活用すれば、経済的なメリットも得られます。健康保険組合として、この情報を被保険者に伝えることで、セルフケアの促進や医療費削減につなげましょう。

市販薬は、軽度の体調不良に対応するための便利なツールです。特に、ドラッグストアや今後はコンビニで購入できるような法改正も検討されているため、時間がないときや緊急時に頼りになる存在です。加えて、セルフメディケーション税制を活用すれば、対象となる市販薬の購入費用が所得控除の対象となり、家計の負担を軽減できます。
しかし、この税制や対象薬品を知らない被保険者も多いのが現状です。健康保険組合として、市販薬のメリットや税制の活用方法を積極的に伝えることで、被保険者のセルフケアを支援し、医療費削減にもつなげることができます。本コラムでは、これらの情報をわかりやすく整理しました。
市販薬のメリット
市販薬には、次のようなメリットがあります。
1.手軽に利用できる
ドラッグストアや一部のコンビニで購入できるようになるため、必要なときにすぐ入手できます。深夜や早朝でも営業している店舗が増えているため、急な症状に対応できる安心感があります。
2.時間と費用を節約できる
軽い不調であれば、病院に行かず市販薬で対応可能です。これにより通院の手間や診察料、処方箋代を省くことができます。
3.セルフケアを支援する
軽い症状を自分でケアすることで、健康管理意識を高められます。セルフケアの習慣化は、長期的な健康維持に役立ちます。
市販薬は、日常生活での健康管理において、気軽に取り入れられる有効な手段です。
セルフメディケーション税制の活用ポイント
セルフメディケーション税制は、対象の市販薬購入費用が一定額を超える場合に所得控除を受けられる制度です。この税制を活用することで、被保険者の健康管理を経済的に支援することが可能です。
対象薬品
- 医療用医薬品から転用された「スイッチOTC医薬品」
- 主に第1類および一部の第2類医薬品
利用条件
- 健康診断や予防接種などの「一定の取組」を行っていること
- 対象薬品を購入した際のレシートや証明書を保存すること
被保険者への情報提供
被保険者に対して次のような情報を提供することで、税制の活用を促進できます。
購入時の注意: 対象薬品には「セルフメディケーション税制対象」と記載されている場合が多い。
申告方法: 必要な書類や手続きについて簡潔に説明。
税制の利用を促進することで、被保険者の経済的負担を軽減し、セルフケア意識を高めることが期待されます。
コンビニで市販薬購入の可能性
市販薬のさらなる利便性向上を目指し、厚生労働省では、コンビニで市販薬を購入できる仕組みの導入を検討しています。この仕組みでは、オンライン服薬指導を活用することで、薬剤師や登録販売者が不在でも薬を購入できる可能性があります。
現在は検討段階ですが、もし実現すれば深夜や早朝にも市販薬を購入できる環境が整い、被保険者の利便性がさらに向上するでしょう。健康保険組合としては、こうした動向を把握し、適切なタイミングで被保険者に最新の情報を伝える準備が求められます。
まとめ
市販薬は、軽い症状を手軽にケアできるだけでなく、セルフメディケーション税制を活用することで経済的なメリットも得られる重要な選択肢です。健康保険組合として、被保険者にこれらの情報を提供し、セルフケアの支援を通じて医療費削減や健康意識向上に貢献することができます。
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