- トップ
- コラム
- プリント&デリバリー
- 3人に2人が内定辞退!?データで見る新卒採用の現実と辞退を防ぐための対策
コラム Column
プリント&デリバリー
2025-02-20
3人に2人が内定辞退!?データで見る新卒採用の現実と辞退を防ぐための対策
新卒採用の内定辞退率は60%以上。 なぜ辞退は起こるのか、データをもとに原因と防止策を解説します。

「内定を出しても、3人に2人は辞退する現実」
「内定を出したから安心」と思っていたのに、気づけば辞退されてしまった――そんな経験はありませんか?
新卒採用の内定辞退率は 60%以上 にも上り、企業にとって大きな課題となっています。
リクルートの調査によると、2022年卒の内定辞退率は61.1%、2023年卒は65.8%、2024年卒も63.8%と、毎年6割以上の学生が内定を辞退している 状況です。
なぜ学生は内定を辞退するのでしょうか? そして、企業はどのような対策を講じるべきなのでしょうか?
本記事では、データをもとにその背景を分析し、実践的な辞退防止策を紹介します。
なぜ、内定を承諾しても辞退するのか?
1. 内定承諾後も就職活動を続ける学生の実態
キャリアチケットの調査によると、25卒の約半数(49.7%)が内定承諾後も就職活動を継続している そうです。
その理由として最も多いのは 「より志望度の高い企業の選考が残っていた」(68.4%) という回答でした。
つまり、多くの学生は「第一志望の企業がまだ決まっていない」という状態で内定を承諾しているのです。
2. 「第一志望ではなかった」学生の割合
リクルートの調査によると、内定承諾時点で 「第一志望だった」と答えた学生は42.3%にとどまる という結果が出ています。
つまり、半数以上の学生は「本当にこの会社でいいのか?」と迷いながら就活を進めている ということです。
このような背景から、内定承諾後のフォローを怠ると、学生は「やはり他社のほうがいいかもしれない」と考えを変えてしまいます。
3. 内定辞退が増える時期とは?
特に 辞退が増える時期は「6~7月」と「入社直前の3月」 だといわれています。
企業のフォロー不足が大きな影響を及ぼすタイミングのため、早めの対策が必要です。
内定辞退を防ぐために企業ができること
1. 内定承諾直後のフォローを強化する
内定辞退を防ぐには、企業が積極的に内定者と関わり、安心感を提供することが重要です。
まず、内定承諾直後のフォローを強化 することで、学生の不安を解消できます。
たとえば、内定者向けのオリエンテーションや同期同士の交流会 を実施し、入社後のイメージを明確にすることで、早期辞退を防ぐことができます。
2. 企業のリアルな魅力を伝える機会を作る
「この会社を選んでよかった」と思わせる情報提供 も必要です。
求人票や採用サイトだけでは伝えきれない社内の雰囲気や働き方を知る機会をつくることで、志望度を高められます。
具体的には、オフィスツアーの実施、先輩社員との座談会、キャリアパスの情報提供 などが効果的です。
3. 内定者が主体的に関われる仕組みを作る
内定者が企業と主体的に関わる機会を作ることも、辞退防止につながります。
たとえば、内定者が社員にインタビューを行い、会社の魅力を伝えるPR誌を作成する という取り組みがあります。
内定者が企業について深く知り、社員と直接交流することで、入社後の働くイメージがより鮮明になり、安心感を得られる という効果が期待できます。
PR誌は次年度以降の採用活動にも活用でき、企業の魅力を伝えるツールとしても有効です。
4. 内定辞退の兆候を見抜き、早めにフォローする
内定辞退の兆候を早めにキャッチし、個別にフォローすることも欠かせません。
たとえば、内定者がイベントに参加しなくなったり、企業との連絡頻度が減ったりする場合は、辞退を検討している可能性が高い といえます。
そのような内定者には、個別面談を実施し、不安に思っていることを丁寧にヒアリングする ことで、辞退の可能性を下げることができます。
まとめ:データをもとに、戦略的なフォローを
新卒採用における内定辞退は、多くの企業が直面する課題ですが、適切なフォローを行うことで防ぐことができます。
特に、内定承諾後も就職活動を続ける学生が多い というデータからも分かるように、企業は「選ばれ続ける存在」であることが求められています。
内定辞退を防ぐには、内定承諾後のフォローを強化し、企業の魅力をしっかりと伝えることが大切です。
オフィスツアーや座談会の実施に加え、内定者が主体的に企業と関わる仕組みを作ることが有効 です。
たとえば、内定者自身が社員にインタビューを行い、会社の魅力を伝えるPR誌を作成することで、内定者の不安を解消し、エンゲージメントを高める ことができます。
内定辞退は企業の採用戦略にも大きな影響を与えるため、早めの対策が欠かせません。
まずは、自社に合ったフォロー施策を見直し、内定者との関係を強化することから始めてみてはいかがでしょうか。
参考
・ 内定辞退率に関するデータ
リクルート「就職プロセス調査」(2022年卒~2024年卒の内定辞退率)
・ 内定承諾後の就活継続率に関するデータ
キャリアチケット「2025年卒の内定承諾・辞退に関する実態調査(前編)」
・ 内定承諾時点での第一志望率に関するデータ
パーソル総合研究所「新卒者の内定辞退に関する定量調査」
プリント&デリバリーに関するお問い合わせはこちら
開催中のイベント・セミナー Events / Seminars
マニュアル
オンデマンドセミナー
オンデマンドセミナー
