コラム Column
マニュアル
2023-09-12
効率的に低コストで多言語展開するためには
効率的に低コストで多言語展開するにはどうしたらよいでしょうか。 製品マニュアルの多言語制作の経験を持つ当社が、多言語展開を成功させるコツについてご紹介します。

近年、日本で働く外国人もさまざまな外国籍の人が増えてきました。また、多くの企業がグローバル化を進めており、英語版や中国語版だけでなく、多くの言語への対応が必要になってきました。
効率的に低コストで多言語展開するにはどうしたらよいでしょうか。
製品マニュアルの多言語制作の経験を持つ当社が、多言語展開を成功させるコツについてご紹介します。
多言語展開に適したデータにする
現在使用している日本語版をそのまま多言語に展開すると、翻訳以外のところに多くの時間と費用がかかる場合があります。例えば、多言語に展開するには問題があるにもかかわらず、そのままの状態で10言語に展開してしまうと、問題を解決するのに10倍(展開言語の数だけ)の時間と費用がかかることになりかねません。翻訳の前にはできるだけ問題をなくしておきましょう。
レイアウトに余裕をもたせる
言語によって単語の平均文字量は異なります。英語と比較すると、ドイツ語は文字数が多く、韓国語や中国語は文字数が少ないと言われています。
言語によって1ページに収まる記載量が異なるため、翻訳展開したときに言語によっては文字が紙面から溢れてしまう可能性があります。多言語展開をする場合は、言語によってレイアウトが変わらないよう、余白を充分に取ったレイアウトにしておくことをおすすめします。

翻訳展開しやすいDTPアプリケーションを使う
InDesignやFrameMakerといったアプリケーションは、テキスト情報をTradosなどの翻訳支援ツールに取り込んで翻訳を行うことができます。翻訳後のデータはレイアウト情報を保持した状態でDTPアプリケーションに上書きされるので、軽微なレイアウト調整を行うだけで多言語データを処理することができ、ページ数が多いドキュメント編集の工数低減に大きな効果を発揮します。
また、これらのアプリケーションには「変数」という機能が装備されています。この機能を使うと、液晶画面のメニュー名、商品名など、翻訳語が定められている用語や、社内で定められた翻訳がある定型文を言語外部ファイルで管理し、確実に指定の翻訳語を使用することが可能です。
多言語展開のデータ作成における効率化を図るためには、これらのアプリケーションを使うことを検討してみてください。
見た目重視の「改行」は避ける
レイアウトを整えるために、文の途中で改行を入れることはありませんか。
ひとつの文章なのに「改行」によって文章が分断されてしまうと、翻訳支援ツールの翻訳メモリなどの資産をうまく活用することができません。コストアップや品質低下につながる可能性がありますので、文意に関係のない改行は避けましょう。
プロのサポートやマニュアル作成ツールを導入する
多言語展開の工程は、一般的に以下のような工程をたどります。
- 原稿作成
- 翻訳手配
- 翻訳
- DTP(レイアウト調整)
- 校正
- 翻訳確認
- 手直し
この工程をワンストップでサービスを提供してくれるパートナーを持つことで、品質の向上、コストの削減、リードタイムの短縮など効果を得ることができます。
また、近年では、さまざまなマニュアル作成ツールが開発されており、「多言語翻訳機能」があるツールでは、マニュアルの作成から翻訳まで自社で内製化することも可能です。
まとめ
クイックスは、マニュアルづくりの業務支援だけでなく、マニュアル作成ツールの提供も行っております。
お悩みに合わせたご提案を行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
マニュアルに関するお問い合わせはこちら
開催中のイベント・セミナー Events / Seminars
マニュアル
オンデマンドセミナー
オンデマンドセミナー
