コラム Column
マーケティング
2025-07-23
展示会後、名刺どうしてる?リードを眠らせないメール活用術
展示会で交換した名刺、そのまま眠らせていませんか?

展示会で交換された名刺。それは一度でも「関心を持ってくれた証」です。
しかし多くの企業で、名刺は集めるだけで終わり、フォローは後回しにされがち。
せっかくの出会いが、“机の中”に眠っていませんか?
本記事では、そうした展示会後の接点を“商談につなげる”ために、メールなどを活用した継続的な情報提供の設計と、それを実現するための「仕組み化」の考え方についてご紹介します。
1.展示会などで集めた名刺、どうしていますか?
展示会で多くの名刺を集めた――それは営業活動のひとつの成果であり、大きなチャンスです。
集めた名刺、机の中や名刺管理ソフトに保存されたままになっていませんか?
- 名刺を集めただけで終わってしまっている
- 一度電話したけれど反応が薄く、そのままにしてしまっている
- 時間が経過し「もう一度アプローチしよう」と思ってもタイミングを逃してしまっている
こうした状況は、せっかくの出会いを活かせない非常にもったいないケースです。
2.“今すぐ客”ばかりを追わず、“見込み顧客”(=リード)を育てる
展示会で得た名刺は、「今すぐ商談したいお客様」ばかりではありません。むしろ、多くは「情報収集中」や「検討前段階」にある“潜在的な見込み顧客(=リード)”です。
名刺交換をしたときに関心があったとしても、商談に至らなかったのは「時期が早かった」「社内の検討が追いついていなかった」といった背景があるのかもしれません。
しかし、こうした“まだその気がない顧客”をそのまま放置してしまうのは、大きな機会損失につながります。
だからこそ、「興味はあるけれどまだ動かない層」に対して関係を築き、少しずつ育てていく=ナーチャリング(見込み顧客の育成)の視点が欠かせません。
3.メールでつながり続ける仕組みを作る
展示会などで得た名刺は、その後の接点をどう持ち続けるかが重要です。
一度連絡を取って終わりではなく、継続的に“情報を届ける手段”を持つことで、関係性を深めることができます。
なかでもメールは、タイミングに縛られず、相手の関心にあわせた情報発信ができる最も身近で便利な方法です。
※このように、メールで関係性を深める取り組みは「メールマーケティング」とも呼ばれます。
メールの強みは以下のような点にあります。
長期的なフォローができる
一度の電話や訪問では終わってしまう接点も、定期的な情報提供で思い出してもらえる可能性があります。
少人数でも効率的に届けられる
営業リソースが限られていても、数百〜数千のリストに同時配信できるため、コスト効率が高い施策です。
目的に応じた情報発信が可能
セミナー告知、事例紹介、資料案内など、フェーズに応じた情報提供ができるため、見込み顧客に寄り添った対応が可能です。
相手の反応が可視化できる(※ツール活用時)
開封率やリンクのクリック履歴などから、関心度合いを把握し、営業の優先順位をつけやすくなります。
一度きりの接点で終わらせず、温度感を維持しながら関係を深める手段として、メールは非常に相性の良いツールといえるでしょう。
4.顧客の温度感に合わせたフォローを設計する
メールを送るだけでは、ナーチャリングは成立しません。
重要なのは相手の興味・関心の温度感に応じたフォロー設計です。
すべての見込み顧客に一律の内容を送るのではなく、反応や行動に応じてアプローチを変えることで、商談の可能性を大きく高めることができます。
たとえば、展示会後、参加者に対して一斉にお礼メールを配信した際、
メールを「開封した人」「リンクをクリックした人」「資料をダウンロードした人」では、関心度が異なります。
資料をダウンロードした相手には営業からの個別フォローを検討し、開封だけの相手には継続的な情報提供を通じて関心を育てていく――このように顧客の行動に対してどう対応するのか、という設計が重要です。
特に、過去に反応がなかった人でも、ある日突然リンクをクリックするなどの“温度感の変化”が見られた場合は、そのタイミングで再アプローチを行うことが非常に効果的です。相手の変化に気づき、再度接点を持つことで商談につながるケースも少なくありません。
このように、「温度感を見極め、タイミングを逃さず、最適な情報を届ける」ことこそが、フォロー設計の本質です。単なる一斉配信ではなく、関係性を育てるという視点が、成果への分かれ道になります。
5.ナーチャリングは“仕組み化”して継続しよう
こうした温度感の見極めや反応の追跡を、すべて手作業で行うのは現実的ではありません。
ここで活躍するのが、MA(マーケティングオートメーション)ツールです。
MAツールを活用することで、以下のようなことが可能になります。
- 誰がいつ、どのメールを開封したか、どのページをクリックしたかを記録・可視化
- 「製造業」「過去資料DLあり」など条件でのリスト抽出とセグメント別配信
- 一定の反応があったリードだけを営業チームに通知して対応
つまり、“見込み顧客の動き”を自動的に察知し、最適なタイミングで行動に移せる体制を作ることができます。
6.MAツールで、展示会リードを成果に変える!
こうした一連のフォローアップを仕組み化し、展示会の成果を最大化するために、私たちはMAツールを活用した一気通貫の支援も行っています。
MA (マーケティングオートメーション)ツールを活用した展示会集客~アフターフォロー施策のご提案
- 展示会前の「事前集客」で来場率アップ
・過去接点のあるリードに対し、メール・Webサイトで来場を促進
・ 開封・クリックなどの行動ログを可視化
・ 「興味度の高い見込み顧客」を展示会前に把握可能
- 展示会当日の「デジタル受付+興味把握」
・QRコードで来場者を自動記録、アンケートと連動
・MAツールとリアルタイム連携し、情報を即活用
・ホットリードへの優先フォローを即日実施
- 展示会後の「自動フォロー+ナーチャリング」
・来場御礼メールやステップメールで継続的に接点強化
・ 関心度に応じたセミナー案内、ホワイトペーパー提供
・温度感の高い顧客を商談化へ自然に誘導
導入のメリット
- 見込み顧客フォローのタイミングロスを解消
- 営業活動の優先順位が明確化し、リソース配分が最適に
- 属人的な対応を自動化・標準化でき、チームで運用しやすい
まとめ
展示会で得た名刺や接点は、活用次第で大きな成果を生む資産となります。
とはいえ、「メールを送ってみたけど反応がなかった」「どのリードを優先すべきか分からない」といった悩みもよく聞かれます。
だからこそ重要なのは、「継続的に関心を育てる仕組み」を整えること。
MAツールを活用すれば、展示会前からアフターフォローまでの流れを可視化・自動化でき、成果につながる確率が大きく高まります。
名刺を“眠らせる”のではなく、“育てて商談に変える”仕組みを、私たちと一緒に考えてみませんか?
「MAツールの活用方法をもっと詳しく知りたい」「自社の展示会フォローに取り入れられるか相談したい」そんな方は、お気軽にご相談ください。
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