コラム Column
マーケティング
2025-07-17
DAMを活用したデジタルアセット管理の最前線 画像・動画・マニュアルなどを一元管理し、業務の無駄をなくす
社内に散らばった画像や動画の管理に悩んでいませんか?DAMで素材管理を効率化し、業務をスムーズにする方法をご紹介します。

製造業や小売業、流通業などでは、商品写真や取扱説明動画、販促用のバナー画像など、多くのデジタル素材が日々使われています。しかし、部署ごとに保存場所や管理ルールが異なっていたり、最新版がどれか分からなくなっていたりと、現場では混乱が起きがちです。そうした課題の解決策として注目されているのが「DAM(デジタルアセットマネジメント)」です。本コラムでは、DAMの役割や活用メリット、PIMとの違いを分かりやすく解説します。
1. なぜ今、DAMが必要なのか?
多くの企業では、画像や動画、マニュアルなどの素材がサーバーやクラウドストレージに点在しており、探すだけでも時間がかかってしまいます。さらに、「どれが最新なのか分からない」「使っていい画像か判断がつかない」「承認フローが不明で進められない」といった声もよく聞かれます。
これらの課題を放置していると、業務のスピードが落ちるだけでなく、誤った素材を使ってしまうリスクも高まります。こうした背景から、素材を一元管理し、誰でも迷わずアクセスできる環境を整える「DAM」の導入が注目されているのです。
2. DAMでできることとは?
DAMとは、デジタルの素材(アセット)を整理・保管し、社内で安全に共有・活用するための仕組みです。画像や動画、PDF、マニュアル、デザインデータなど、さまざまなファイルを一か所にまとめて管理できます。
DAMでは、ファイルに「タグ」を付けたり、「使用期間」や「更新履歴」を記録できるため、必要な素材をすぐに探し出すことができます。また、使用前に上長の承認を経るフローを設定できるため、社内ルールに沿った活用もスムーズに行えます。
3. サーバーやストレージとの違いは?
「それなら、すでに使っているファイルサーバーやGoogleドライブで十分では?」と思う方もいるかもしれません。しかし、DAMは単なる“保管場所”ではなく、“活用と管理”を前提とした仕組みである点が大きく異なります。
一般的なストレージサービスは検索性や履歴管理に弱く、素材が増えるほど目的のファイルを探すのが大変になります。一方、DAMでは検索精度が高く、バージョン管理や承認フローも組み込まれているため、業務の中で“使いやすい管理”が可能になります。
4. チームで使うほど効果が出る
DAMの効果は、個人よりも「チーム全体」で使うことで実感できます。たとえば、制作部門が登録した画像を、営業部門がすぐに活用できたり、販促担当が承認された動画をSNSに展開したりと、情報の流れがスムーズになります。
社内全体で「どこに、どの素材が、どんなルールで使えるのか」が可視化されることで、確認や修正の手間も減り、制作・営業・マーケティングなど多くの部門の業務効率が向上します。
5. PIMとDAMのちがいと連携活用
PIMとDAMは、似ているようで異なる役割を担っています。PIMは商品名やスペック、価格など「文字情報」を一元管理する仕組みで、DAMは「画像・動画などの見た目情報」を扱います。
たとえば、新商品の紹介ページを作る場合、PIMから商品説明を取得し、DAMから商品画像や活用シーンの動画を引き出すという連携が可能になります。この2つを組み合わせることで、商品情報と素材の整合性が保たれ、より完成度の高いコンテンツが短時間で作れるようになります。
まとめ
DAMは、企業の「デジタル素材の混乱」を解消し、チーム全体の業務効率を大きく高めるための有効な手段です。特に、画像や動画の使用頻度が高い製造業・小売業・流通業では、その効果が顕著に現れます。
単なるストレージでは解決できない「整理・検索・承認・共有」の仕組みを整えることで、素材管理の負担を減らし、正確かつスピーディな情報発信が可能になります。
今後、PIMとの連携やAIによる自動分類なども進化する中で、DAMは「保管ツール」から「戦略的な業務インフラ」へと役割を変えつつあります。まずは自社の素材管理の現状を見直し、DAMの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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