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2025-02-18

受診勧奨DMは『一律』から『自分ごと』へ!響くDMの作り方

「このDMは自分のため」と思わせる工夫で、受診率をアップ!

受診勧奨DMは『一律』から『自分ごと』へ!響くDMの作り方

健康保険組合様が被保険者様に送る受診勧奨DM。一見、効率的な方法に思えますが、全員に同じ内容を送る「一律DM」では行動を促すには十分でないこともあります。「このDMは自分のため」と思ってもらうには、少し工夫が必要です。

本記事では、パーソナライズされたDMの重要性と、より効果的なメッセージを届けるためのポイントをご紹介します。

一律DMが効果的でない理由

一律DMは、同じ内容を多くの人に届けられる点で効率的です。しかし、実際にはこんな課題が潜んでいます。

1. メッセージが「誰に向けたものか」分かりにくい

「このDM、本当に自分のこと?」と疑問に感じてしまうのは、一律DMのよくある課題です。

一般的すぎる内容が障壁に

例えば、「健康診断を受けましょう」という案内文だけでは、被保険者様に「自分に必要な情報だ」と認識してもらうのは難しいことがあります。特に未受診者には「健診を受けることで守れる健康」や「未受診でのリスク」など、個別に響く内容が必要です。

他人事になりがち

健診の重要性をあまり意識していない被保険者様には、「関係ない」と感じられ、ついそのままDMを放置されてしまうこともあります。

2. 健診機関を探して予約するプロセスが面倒

「健診機関を探して予約をする」この手間が、行動を先延ばしにしてしまう大きな原因です。

どれを選べばいいのか迷ってしまう

健診機関を自分で選ぶ場合、「どの施設がいいのか」「どうやって予約すればいいのか」といった迷いが生じます。特に忙しい方や高齢の方にとって、この手間が大きなハードルになることがあります。

選択肢が多すぎることも逆効果

提携健診機関の情報が多く提供されても、「どれが適切かわからない」と感じる方も少なくありません。情報量が多いと逆に判断が難しくなることがあります。

パーソナライズDMで響くメッセージを作る

一律DMの課題を解決するためには、受け取る方の状況に合わせたメッセージを届ける「パーソナライズDM」が有効です。

パーソナライズとは?

個々の状況に応じた情報をDMに反映させることです。

例えば、前年に特定の健診を受けた方には「昨年の結果を振り返り、今年も受診しましょう」というメッセージを送ると、より関心を持ってもらえます。

DMで実践するターゲティングの例
  • 健診を受けるタイミングを逃してしまった方向け:「今からでも間に合います。受診のご予約はお早めに!」
  • 忙しくて受診を後回しにしている方向け:「短時間で受診できる施設をご案内しています。」
  • 受診をためらっている方向け:「健診で見つかる病気の例と、早期発見のメリットをご紹介。」

パーソナライズDMを実践するには、「どのように分類して、どんな情報を届けるか」を考えることが重要になります。

セグメント分けを活かした「受け手の属性・状況に合わせたリスト作成」

パーソナライズDMを実践するためには、受け取る方を適切に分類(セグメント分け)し、それぞれに合った内容を届けることが重要です。

セグメント分けの考え方

被保険者様ごとに異なる健康状態やライフスタイルを考慮し、適切なメッセージを届ける方法です。受診状況や年代を基準にすることもあれば、職種や家族構成を考慮する場合もあります。

セグメント分けの具体例

● 受診状況で分ける

  • 健診を受けていない方:「未受診によるリスク」や「今からでも間に合う健診のメリット」を伝える。
  • 継続して受診している方:「この調子で健康管理を続けましょう」と継続受診を促す。

● 年代で分ける

  • 30代・40代向け:「生活習慣病の予防には、早めのチェックが重要です。」
  • 50代以上向け:「重大な病気の早期発見のために、定期的な受診を。」

● それ以外の分類方法

  • 職種に応じたメッセージ:デスクワーク中心の方、肉体労働の方など
  • 家族構成に応じたメッセージ:扶養家族の有無、子育て世代向けの健康情報など

このように分類することで、「自分に関係のある情報だ」と思ってもらいやすくなります。

効果測定で改善を重ねる

DM施策の効果を高めるためには、発送後の反応を測定し、次回の施策に活かすことが重要です。

発送後の反応を確認する意義

DMを受け取った被保険者様がどのような行動をとったのか(受診した、問い合わせを行った、何もしなかったなど)を把握することで、次回の施策に活かせる改善点が明確になります。

データを活用した改善へ

DM施策の成果を測るには、さまざまな指標を分析することが重要です。例えば、どのメッセージがより反応を得たのか、どの層の受診率が上がったのかといった点を把握することで、次回のDM内容を最適化できます。こうしたデータを活用しながら、より効果的なDM施策を継続的に改善していくことが重要です。

まとめ

DMを効果的に活用するには、「パーソナライズDM」を意識し、セグメント分けによる適切な分類と効果測定による改善が重要です。一律に同じ情報を送るのではなく、「自分に必要な案内だ」と感じてもらえる内容にすることで、受診率の向上につながります。

セグメント分けの詳細や、具体的な受診勧奨の仕組みをお探しの場合は、ぜひ当社までお問い合わせください。